9月28日、Science Based Targets initiative(SBTi)は、土地利用型セクターの企業が世界の気候目標に沿った科学的根拠に基づく排出削減目標を設定するための標準的な方法を提供する、「森林、土地、農業(FLAG)科学的根拠に基づく目標設定ガイダンス」を発表した。
SBTiは昨年、企業のネット・ゼロ・エミッション達成への取り組みを評価・認証する「ネット・ゼロ基準」を発表し、今年初めには「金融機関向けネット・ゼロ基準」の草案を発表した。SBTiは、FLAG、航空・海上、セメント、鉄鋼、建築、化学など特定のセクター向けにガイダンスやリソースの範囲を拡大する計画を明らかにした。
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SBTiは、本セクターの多くの企業がネット・ゼロ目標を設定している、または設定を約束している一方で、多くの企業は現在、林業や農業生産、土地利用の変化、土地管理から生じる排出など、土地由来の排出量を考慮していないと指摘している。
新しいガイダンスは、企業が科学的根拠に基づき、土地からの排出削減・除去を含む目標を設定するための、初めての標準的な方法だ。また、同ガイダンスでは、炭素除去活動による大きな緩和の可能性に着目し、土壌の炭素貯留や森林管理の改善といったGHG除去を短期目標に計上するよう企業に求めているが、除去は排出量の大幅削減に代わるものではないことに留意している。
【参照ページ】
(原文)The SBTi launches the world’s first standard method to cover land-related emissions and removals
(日本語訳)SBTi、農林業・土地利用セクターの科学的根拠に基づく気候目標のガイダンスを発表