GinkgoとBayer、農業生物学研究開発プラットフォーム能力を構築するための正式契約を締結

7月25日、アメリカのバイオテクノロジー企業であるGinkgo Bioworksは、農業生物学分野におけるGinkgoのプラットフォーム能力を拡大するために、Bayerとの取引に関する最終契約を締結したことを発表した。本取引により、GinkgoはBayerのウエストサクラメントにある175,000平方フィートの生物製剤研究開発施設、チーム、および内部の探索・リード最適化プラットフォームを約8300万ドル(約110億円)で取得する予定である。

現在、作物のパフォーマンスを向上させるために市場で提供されているのは化学製品および植物形質製品ですが、農業生物学は、持続可能性とパフォーマンスに多大な利益をもたらす可能性を持つ、急速に成長するソリューションのカテゴリーである。Bayerは、Ginkgoの拡大した農業生物学的プラットフォームの最初の主要パートナーとなり、Joynの主要な窒素固定プログラムの進展、作物保護や炭素隔離などの分野における新たなプログラムに焦点を当てた新しい協力関係を結ぶことになる。

Ginkgoは、3年間の戦略的パートナーシップの一環として、農業生物学分野における研究サービスをBayerに提供し、パートナーシップの下で開発された製品の純売上高に応じたロイヤルティという形で川下の価値を獲得する可能性を持っている。 すでに開示したとおり、このBayerとの提携により得られる現金収入は、本取引により取得する営業費用を大幅に相殺することが期待される。Ginkgoは、Bayerとの今回の提携に加え、他の顧客の農業用生物プログラムの開発支援にも関与していく予定だ。

【参照ページ】
(原文)Ginkgo and Bayer Sign Definitive Agreement to Build Agricultural Biologicals R&D Platform Capabilities

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る