ICCR、株主の権利を大幅制限したルールの撤回を求め提訴

米宗教系機関投資家団体、株主の権利を大幅制限したルールの撤回を求め提訴

企業の社会的責任を擁護する協会であるICCR(Interfaith Center on Corporate Responsibility)は6月15日、前トランプ政権下の証券取引委員会(SEC)が株主提案を行う株主の権利を大幅制限したルールの撤回を求め、コロンビア特別区の連邦地方裁判所に提訴した。

前トランプ政権は、ESG投資により株主提案が積極化することを封じ込めるため、同一提案を複数年度繰り返すことを難しくするルールや、株主提案が可能な株主を限定するルール「修正14a-8」を導入した。

ICCRには現在、300以上の機関投資家が加盟しており、運用資産総額は約4兆米ドル(約440兆円)にのぼる。

【参照ページ】Investors File Lawsuit to Overturn Trump-Era SEC Rule Revision that Would Significantly Curtail Shareholders’ Voice in Corporate Governance

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