Daimler Buses、2030年までにすべてのセグメントでCO2ニュートラル車両の提供を約束

ダイムラーバス、2030年までにすべてのセグメントでバッテリーおよび水素を使用したCO2ニュートラル車両の提供を約束

5月2日、Daimler Buses代表のティル・オーバーヴェルダーは、同社が2030年までに、電池と水素をベースにしたCO2ニュートラル車両をあらゆるセグメントで提供する計画であり、まずは中核市場の欧州と中南米に焦点を当てると発表した。

Daimler Busesは、顧客のニーズに合わせたゼロエミッションのソリューションを提供するには、親会社であるダイムラートラックのデュアルトラック戦略に沿って、バッテリー電気と水素ベースの両方の技術に注力することが唯一の方法であると述べた。

同社は、2030年までに欧州で販売する新たなシティバスをCO2ニュートラル車のみにし、2039年までに欧州の中核市場で提供する新型車両をCO2ニュートラル車のみにするという目標を掲げている。さらに、2025年から初の全電気式都市間バスを、そして今後10年以内に水素ベースの燃料電池を搭載したバスを発売する予定だ。

Daimler Busesは来年から、これまでバッテリーのみで駆動していたメルセデス・ベンツeCitaroシティバスにレンジエクステンダーとして水素ベースの燃料電池を搭載し、シティバス分野における全電気自動車製品ポートフォリオに最大400kmの航続距離を追加する計画も立てている。さらに、今年末からは、eCitaroとeCitaroレンジエクステンダーに高エネルギーリチウムイオンバッテリーを搭載して提供する。

【参照ページ】
(原文)Daimler Buses to offer CO2-neutral vehicles in every segment by 2030 – dual-track strategy based on batteries and hydrogen

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る