UNEP FI、気候リスク分析ツールの情報を提供するためのリソースを開発

2022年3月、UNEP FI(国連環境計画金融イニシアティブ)は、気候リスクツールやプロバイダーの増加に伴い、一般的に使用されているツールの構造、対象範囲、方法論について、金融機関に情報を提供するためのリソースを開発した。本レポートには、15の金融機関の詳細なケーススタディが含まれている。

具体的には、金融機関が気候リスクツールを使用する際のプロセス、課題、成果に関する洞察を提供している。ツールプロバイダーに対して、サービスが追加コンポーネントから恩恵を受けることができる場所について提案する。また、監督当局や規制当局に対して、現在のツールの適用可能性、起こりうるギャップ、近い将来への道筋を強調した。

本レポートは、2021年に出版された気候関連金融リスク評価手法をマッピングした「The Climate Risk Landscape」を補完するものである。ランドスケープレビューでは、第三者である気候リスク評価プロバイダー各社の主要な開発状況をまとめている。この2つの報告書は、金融機関が様々なツールの理論的・実践的特性を理解するためのリソースを提供する。

【参照ページ】
(原文)THE CLIMATE RISK TOOL LANDSCAPE: 2022 SUPPLEMENT
(日本語訳)気候リスクツールの展望:2022年の補足

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-12

    BCG支援のVC、Bキャピタル、気候変動プラットフォームのリードへ向け新たな幹部を発表

    4月8日、マルチステージのベンチャー投資会社であるBキャピタルは、気候変動投資プラットフォームの拡…
  2. 日本、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    2024-4-11

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    4月3日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(…
  3. 2024-4-11

    ブラックロック、ESG政策を理由に1.3兆円の資産売却を決定したテキサス州を「無謀」とし、再考を促す

    3月21日、ブラックロックは、テキサス州教育委員会がエネルギー企業への「ボイコット」とESG投資慣…

アーカイブ

ページ上部へ戻る