2022年3月、UNEP FI(国連環境計画金融イニシアティブ)は、気候リスクツールやプロバイダーの増加に伴い、一般的に使用されているツールの構造、対象範囲、方法論について、金融機関に情報を提供するためのリソースを開発した。本レポートには、15の金融機関の詳細なケーススタディが含まれている。
具体的には、金融機関が気候リスクツールを使用する際のプロセス、課題、成果に関する洞察を提供している。ツールプロバイダーに対して、サービスが追加コンポーネントから恩恵を受けることができる場所について提案する。また、監督当局や規制当局に対して、現在のツールの適用可能性、起こりうるギャップ、近い将来への道筋を強調した。
本レポートは、2021年に出版された気候関連金融リスク評価手法をマッピングした「The Climate Risk Landscape」を補完するものである。ランドスケープレビューでは、第三者である気候リスク評価プロバイダー各社の主要な開発状況をまとめている。この2つの報告書は、金融機関が様々なツールの理論的・実践的特性を理解するためのリソースを提供する。
【参照ページ】
(原文)THE CLIMATE RISK TOOL LANDSCAPE: 2022 SUPPLEMENT
(日本語訳)気候リスクツールの展望:2022年の補足