建築資材メーカーCEMEX、サステナブル航空燃料の開発開始。セメント生産で回収したCO2を利用

建築資材メーカーCEMEX、サステナブル航空燃料の開発開始。セメント生産で回収したCO2を利用。

4月18日、世界的な建設・建築資材メーカーであるCEMEX、エネルギー企業Sasolのサステナブル燃料・化学品部門であるSasol ecoFT、再生可能エネルギー企業のENERTRAGは、セメント生産で回収したCO2を利用してサステナブル航空燃料(SAF)を生成するプロジェクトの提携を発表した。

セメント生産は、世界の二酸化炭素排出量の約8%を占め、原料1,000kgごとに900kg以上の二酸化炭素を排出する。 本プロジェクトにより、大量の温室効果ガスを排出し、かつ最も削減が困難な産業の脱炭素化が期待できる。

本プロジェクト「Concrete Chemicals」は、CO2と炭素を結合してSAFを製造する。ENERTRAGは、プロジェクトに風力発電と太陽光発電による水素を供給し、CEMEXは、 ドイツにあるリューダードルフ・セメント工場からCO2を供給する。プロジェクトの初期段階においては、毎日100トンのCO2を供給する予定。Sasol ecoFTは、ジェット燃料の50%まで混合可能なe-ケロシンの製造技術を提供する。

【参照ページ】
(原文)CEMEX to turn CO2 into sustainable aviation fuel
(日本語訳)CEMEX、CO2をサステナブル航空燃料に転換

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る