建築資材メーカーCEMEX、サステナブル航空燃料の開発開始。セメント生産で回収したCO2を利用
4月18日、世界的な建設・建築資材メーカーであるCEMEX、エネルギー企業Sasolのサステナブル燃料・化学品部門であるSasol ecoFT、再生可能エネルギー企業のENERTRAGは、セメント生産で回収したCO2を利用してサステナブル航空燃料(SAF)を生成するプロジェクトの提携を発表した。
セメント生産は、世界の二酸化炭素排出量の約8%を占め、原料1,000kgごとに900kg以上の二酸化炭素を排出する。 本プロジェクトにより、大量の温室効果ガスを排出し、かつ最も削減が困難な産業の脱炭素化が期待できる。
本プロジェクト「Concrete Chemicals」は、CO2と炭素を結合してSAFを製造する。ENERTRAGは、プロジェクトに風力発電と太陽光発電による水素を供給し、CEMEXは、 ドイツにあるリューダードルフ・セメント工場からCO2を供給する。プロジェクトの初期段階においては、毎日100トンのCO2を供給する予定。Sasol ecoFTは、ジェット燃料の50%まで混合可能なe-ケロシンの製造技術を提供する。
【参照ページ】
(原文)CEMEX to turn CO2 into sustainable aviation fuel
(日本語訳)CEMEX、CO2をサステナブル航空燃料に転換