Googleが支援するスタートアップNormative、中小企業向けに無料の炭素カリキュレーターを提供開始

カーボンアカウンティング・スタートアップのNormativeは、中小企業が炭素排出量を測定・理解し、排出量削減の取り組みを支援するための新しいツール「ビジネスカーボンカリキュレーター」の提供開始を発表した。

Normativeの新しい炭素カリキュレーターは、Google.org Fellowshipの支援を受け開発された。Google.org Fellowshipは、Google社員と非営利団体や市民団体をマッチングし、拡張可能なソリューションの構築を支援するイニシアティブ。新しい炭素カリキュレーターは、中小企業が2030年までに温室効果ガスの排出量を半減し、2050年までに排出量ゼロの達成を目指す国連の支援するイニシアティブであり、SME Climate Hubを通じて無料で提供される予定だ。

中小企業は、多くの組織のスコープ3排出源として、世界の気候変動目標の達成に多大な影響を及ぼしており、脱炭素化への取り組みへの参加をますます強く求められている。

Normativeによると、この新しいツールは従業員50人以下、売上高13億円以下の企業向けに提供される。この計算ツールは、企業の直接・間接排出の二酸化炭素排出量を推定し、データの可視化によって、企業が排出量のホットスポットを指摘し、対策のための重点分野を特定することを可能にする。

【参照ページ】
(原文)Google-backed start-up launches free carbon emissions tracker
(日本語訳)Googleが支援するスタートアップNormative、中小企業向けに無料の炭素カリキュレーターを提供開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る