イベルドローラ、800MWの太陽光発電プロジェクトを取得。英再生可能エネルギー市場での地位を拡大

イベルドローラ、800MWの太陽光発電プロジェクトを取得。英再生可能エネルギー市場での地位を拡大

世界的なエネルギー・電力会社であるイベルドローラ社は、英国の再生可能エネルギー市場におけるプレゼンスを大幅に拡大し、合計800MW以上の太陽光発電プロジェクト17件の取得を発表した。

今回の取引は、イベルドローラの英国子会社スコティッシュパワー社が行った2つの取引で構成されており、12プロジェクトをエルジン・エナジー社から、残りの5プロジェクトをライトソースBP社から取得した。今回の取引により、太陽光発電分野におけるイベルドローラ社の市場シェアは2%から9%に上昇する。

今回の買収は、同社が英国市場を再生可能エネルギー発電容量拡大のための重要なターゲットとして位置づけていることによる。10月には2025年までに英国に100億ポンドの投資を行うことを発表し、再生可能エネルギー発電容量を倍増させ、英国の脱炭素化を推進することを目指している。

今回の英国への投資は、2020年末に発表されたイベルドローラの750億ユーロの資本計画の一環で、今後数年間の再生可能エネルギーへの大規模な投資を含んでおり、同社は2025年までに再生可能エネルギーの容量を約2倍にすることを見込んでいる。この投資計画は、主にスペイン、英国、米国の市場に焦点を当てており、今後10年間で1,500億ユーロを投資し、再生可能エネルギーの容量を3倍、ネットワーク資産を2倍にすることを目指している。

新たに取得した太陽光発電プロジェクトは、イングランド、スコットランド、ウェールズにまたがっており、総投資額は約6億ユーロで、2025年までに稼働する予定だ。

【参照ページ】
(原文)Iberdrola becomes a leading UK solar developer
(日本語訳)Iberdrola、800MWの太陽電池を取得し、英国再生可能エネルギー市場での地位を拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る