thyssenkrupp、オランダのグリーン水素ハブ向けに200MWの電解プラントをシェルに供給
産業・技術コングロマリットであるthyssenkruppとIndustrie De Noraの合弁会社であるティッセンクルップ・ウーデ・クロリン・エンジニアズは、オランダで行われるシェルのグリーン水素プロジェクト「Hydrogen Holland I」のために、200MWの電解プラントを設計・建設する契約を発表した。
シェルは現在、ロッテルダム港に大規模な水素ハブを開発する計画を進めている。「Hydrogen Holland I」プロジェクトでは、オランダ沖約18.5kmで開発中の洋上風力発電「Hollandse Kust」から電力を得て、産業および運輸部門向けのグリーン水素を生産する。
このプラントは、ネット・ゼロを優先し、可能な限り再利用可能な建設資材を使用し、プラントの外壁にはソーラーパネルを設置する予定だ。
水素は、よりクリーンなエネルギーへの移行のための重要な構成要素の一つと考えられている。特に、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる解決策が現実的ではない、排出量の削減が困難な分野では、水素が重要な役割を果たす。
thyssenkrupp社によると、2025年までに、世界のGDPの80%以上を占める国々が、専用の水素戦略を持って水素経済に参入すると予想されている。オランダは、将来のクリーン燃料としてグリーン水素の開発を積極的に推進しており、国家気候協定に基づき、2025年までに50万kW、2030年までに300万~400万kWの電解設備容量を達成することを目標としている。
電気分解機の最初の建設作業は2022年春に開始される見込みで、シェルは2022年にこのプロジェクトの建設を最終決定し、2024年に生産を開始する予定だ。
【参照ページ】
(原文)thyssenkrupp to install 200 MW green hydrogen facility for Shell in port of Rotterdam
(日本語訳)Thyssenkrupp、オランダのグリーン水素ハブ向けに200MWの電解プラントをシェルに供給