UN Women、IFC、国際資本市場協会(ICMA)は、「ジェンダー・ギャップを埋める債券:ジェンダー平等のためのサステナブル債活用の実務者向けガイド」と題する、ジェンダー平等を推進するためのサステナブル債発行の活用に関する新しい実務ガイドを発表した。
ジェンダーボンドにより、世界の債務資本市場は、公共部門と民間部門の両方において、ジェンダー平等に向けた進展に資金を供給する上で重要な役割を果たすことが可能になる。発行体にとって、これらの債券は、ジェンダー平等の推進をリードし、投資家層を多様化するとともに、市場へのコミットメントを明確にし、伝達する機会を提供するものである。
本ガイドは、官民両市場に対し、ジェンダー平等を推進するプロジェクトや戦略の資金調達にサステナブルボンドを活用する方法について有益な情報を提供するとともに、ジェンダー関連の資金活用の実例や、サステナビリティ連動債の場合の主要業績指標(KPI)やサステナビリティ業績目標(SPT)などを提示している。
また、本ガイドは新規および既存の債券発行者、借入人、引受人、アレンジャー、外部審査担当者を含む債券市場のエコシステムが、持続可能な債券商品にジェンダー平等目標を組み込むための行動を起こすことを支援するものである。ジェンダー平等を推進するためのプロジェクトや戦略を理解し、支援しようとする投資家のための資料でもある。
グリーンボンドの基準やガイドラインの導入がグリーンボンド市場の成長と独立した資産クラスの発展を促進したのと同様に、ジェンダーに関するこれらのグローバルガイドラインは、資本市場がジェンダー平等のための融資の量と質を大幅に向上させ、持続的なインパクトにつながるために必要な支援を提供するものである。
【参照ページ】
(原文)UN Women, International Capital Market Association (ICMA) and the IFC lead the way on public and private sustainable debt for gender equality
(日本語訳)UN Women・ICMA・IFCの3者、ジェンダー平等推進に向けた債権に関する実務ガイドラインを発表