
5月21日、気候テクノロジー企業のオルト・カーボンが、気候変動対策のために1,200万ドルのシード資金を調達した。これにより、地球科学研究開発の拡大や革新的なハードウェアの開発、インドでの持続可能な気候行動のための事業拡大を目指す。投資はラッキー・グルームが主導し、既存の投資家も参加している。
今回のラウンドは、インドにおける気候テクノロジー分野での過去最大のシードラウンドである。オルト・カーボンは、火山岩を利用した新手法で農業地を改善しつつ、二酸化炭素の除去を進める。
同社の旗艦プロジェクトである「ダージリン復活プロジェクト(DRP)」では、CO₂の大規模除去とともに、損傷した生態系や地元の経済を再生することを目指している。
さらに、オルト・カーボンは三菱商事との提携により、岩風化促進(ERW)を拡大するための枠組みを確立。また、MOLグループとの契約により、世界初となる直接のCO₂除去クレジットの取引が成立した。これらの取り組みにより、日印間の科学主導の気候協力が進展している。
経営陣には、新しいCOOとしてヤショバルダン・バガット、ブランド戦略担当のアディティヤ・ヴェンカテサン、科学・モデリングチームの責任者としてDr. ソウラブ・ガングリーが加わり、CO₂除去の取り組みを全国に拡大する計画である。
オルト・カーボンの今回の資金調達は、持続可能な未来への重要な一歩となり、地球規模でのCO₂削減目標を達成するための鍵となるだろう。
(原文)Alt Carbon raises $12 million seed round to scale Carbon Removal (CDR) in the Global South
(日本語参考訳)オルト・カーボン社、世界の南半球で炭素除去(CDR)を拡大するため1200万ドルのシード・ラウンドを調達