
4月28日、金融庁は「TCFD提言に沿った金融機関のシナリオ分析、およびその結果を踏まえた移行計画等の現状に関する調査」報告書を公表した。本調査は、EY新日本有限責任監査法人に委託され、日本の主要銀行、損害保険会社、生命保険会社がTCFD提言に基づいて実施しているシナリオ分析と移行計画の実態を比較・分析したものである。
報告書では、金融機関ごとのシナリオ分析の手法や開示の範囲、対象とするリスク・機会の違い、定量・定性データの活用状況などが明らかにされた。また、移行計画の策定状況に関しても、セクター別にアプローチの違いが見られた。これにより、各金融セクターにおける気候関連リスクへの対応の成熟度や取り組みの進捗状況を比較できる内容となっている。
なお、本報告書は委託先が作成したものであり、金融庁の公式見解を示すものではない。
(原文)「TCFD提言に沿った金融機関のシナリオ分析、およびその結果を踏まえた移行計画等の現状に関する調査」報告書の公表について