国内自動車大手、カーボンニュートラルに向けた方向性を発表

5月28日、トヨタ自動車、マツダ、SUBARUの3社は、新たなエンジン開発を通じてカーボンニュートラルを実現する方針を打ち出した。これらの企業は、電動化への完全な転換ではなく、内燃機関自動車の維持を強調。合成燃料(eFuel)やバイオ燃料、液体水素を活用しながら、内燃機関の技術をさらに磨き上げるとしている。また、トヨタは5月27日、出光興産、ENEOS、三菱重工業と協働し、合成燃料やバイオ燃料の普及に取り組むことも発表した。これらの技術の日本国内での導入は2030年頃を目指している。

調達および生産構造については、2030年までに北米で調達するバッテリーコストを現行比で20%以上削減し、生産コストを35%削減することを目指している。

なお、財務戦略においては、2030年度までの10年間で約10兆円の資源投入を計画しており、長期的なEVシフトに向けた投資を推進すると同時に、株主還元も行う方針である。

【参照ページ】
SUBARU、トヨタ、マツダ、カーボンニュートラル実現に向け、電動化時代の新たなエンジン開発を「三社三様」で宣言
出光興産、ENEOS、トヨタ自動車、三菱重工業、自動車向けカーボンニュートラル燃料の導入と普及に向けた検討を開始

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-10-3

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  2. 2024-9-26

    デロイトが2024年CxOレポート発表:気候変動が最重要課題に

    9月11日、ニューヨーク—デロイトが発表した「2024年CxOサステナビリティレポート: ビジネス…
  3. 2024-9-25

    SAP、ESG報告の新たな統合ソリューションを発表

    9月11日、テクノロジー企業であるトムソン・ロイターズ(TSX/NYSE: TRI)は、SAPとの…
ページ上部へ戻る