北太平洋漁業委員会、サンマとマサバの漁獲量を制限で合意

4月15日から18日まで 北太平洋漁業委員会(NPFC)の第8回年次会合が大阪市で開催された。

当会合ではサンマの資源管理の話題として、資源水準に応じて総漁獲可能量(TAC)を算出する漁獲管理規則が合意された。同規則では直近の資源水準からTACが算出されるが、毎年のTACの変動の幅は対前年度比10%までとされている。この規則により、2024年の公海におけるTACは昨年の年次会合で合意した15万トンから13.5万トンに削減され、分布域全体の年間漁獲量は、25万トンから22.5万トン以内に抑制されることとなった。

また、マサバの資源管理に関しても、公海における漁獲量を10万トンに制限する措置が合意された。

さらに、天皇海山海域での底魚漁業について、海洋生態系保護のため、禁漁期間の拡大など、措置が強化された。天皇海山の一部海域における底びき網漁業の禁止等についても議論され、今後継続して審議していくこととなった。

【参照ページ】
(原文)「北太平洋漁業委員会(NPFC)第8回年次会合」の結果について

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-10-3

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  2. 2024-9-26

    デロイトが2024年CxOレポート発表:気候変動が最重要課題に

    9月11日、ニューヨーク—デロイトが発表した「2024年CxOサステナビリティレポート: ビジネス…
  3. 2024-9-25

    SAP、ESG報告の新たな統合ソリューションを発表

    9月11日、テクノロジー企業であるトムソン・ロイターズ(TSX/NYSE: TRI)は、SAPとの…
ページ上部へ戻る