MUFG、人権レポート2023を発行

MUFG、人権レポート2023を発行

6月8日、三菱UFJフィナンシャル・グループは、人権尊重への取り組みをまとめた「MUFG 人権レポート 2023」を発行した。

同社は人権尊重への取り組みを強化するとともに、自社の人権尊重に関する考えや取り組みをまとめた「MUFG 人権レポート 2023」を発行することとした。同社は、パーパスである「世界が進むチカラになる。」を体現するため、グループ・グローバル一体で持続可能な環境・社会の実現に貢献する。

本レポートのポイントは以下である。

  1. 人権方針/人権尊重の推進体制
    ① すべての行動の指針である「MUFG Way」のもとに定めている「MUFG グループ行動規範」を踏まえて「MUFG 人権方針」を制定。事業活動において人権尊重に取り組み、各ステークホルダーへ周知
    ② 「MUFG 人権方針」は取締役会で決定。人権尊重の取り組みは、執行のサステナビリティ委員会、経営会議の他、リスク管理委員会、グループコンプライアンス委員会においても審議され、取締役会、リスク委員会において監督を行う体制
    ③ 「ビジネスと人権」に知見を有する外部有識者を招き、経営陣と人権尊重に関するダイアログ実施。金融機関に期待される役割等を議論
  2. 人権デューデリジェンス(以下 人権 DD)への取り組み
    ① 同社にとって顕著な人権課題を洗い出し、深刻度・発生可能性を評価のうえ人権課題を整理。サステナビリティ委員会にて顕著な人権課題に対する今後の対応方針を議論。特定した人権課題に対し、各ステークホルダーに応じて対応を強化
  1. グリーバンス / 救済への取り組み
    ① ハラスメント等の内部通報・相談窓口
    ② お客さまからのご意見・苦情に適切に対応するための窓口
    ③ 対話救済プラットフォーム(JaCER)に加盟、バリューチェーン全体で発生する人権への負の影響に対して救済窓口を設置

【参照ページ】
MUFG 人権レポート 2023

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る