パナソニックエナジー、使用済み乾電池を電池材料にリサイクルする実証実験を開始

パナソニックエナジー、使用済み乾電池を電池材料にリサイクルする実証実験を開始

5月30日、パナソニックエナジーは2023年6月1日より、イオンリテール株式会社と協業し、東京都、大阪府、京都府、奈良県の「イオン」「イオンスタイル」計22店舗にて使用済み乾電池の回収とリサイクルに向けた実証実験を開始することを発表した。

パナソニックエナジーは調査で約4割の顧客が「乾電池の廃棄が不便」と感じる、あるいは「乾電池の使い捨てに戸惑い」を持っていることを明らかにした。

同社はイオンリテールの協力のもと、店舗に使用済み乾電池回収ボックスを設置し、イオンリテールの店舗で販売した使用済み乾電池を回収する。回収した乾電池は東京製鐵株式会社岡山工場を通じて鉄鋼材料等の新たな素材としてリサイクルするとともに、乾電池部材へのリサイクルを目指した研究開発に活用する。本取り組みを通して、使用済み乾電池の効率的な回収・再生のプロセスを研究・確立するとともに、「電池から電池」へのリサイクルの実現を目指していく。

同社は2021年度より乾電池の梱包に紙パッケージを順次採用するほか、国内外の工場でCO2排出実質ゼロ化を進めるなど、乾電池のトップメーカーとして環境負荷低減に向けた取り組みを行っている。今後、様々なパートナーとともに乾電池をはじめとする一次電池の資源循環(サーキュラー)モデルを構築していくことで、環境に配慮するとともに顧客のくらしに貢献し、ミッションである「幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現。」を目指す。

【参照ページ】
使い終わった乾電池を次の電池へ 使用済み乾電池を電池材料にリサイクルする実証実験を開始

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る