12月21日、農林水産省は「みどりの品種育成方針」を策定したことを発表した。
農林水産省は、持続可能な食料システムを構築するため、令和3年5月に食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略(みどり戦略)」を策定した。また、令和4年7月に施行されたみどりの食料システム法により、政府として強力に推進していくこととしている。
【関連記事】農林水産省、みどりの食料システム法の本格運用をスタート
本方針では、「みどり戦略」の目標達成に資する品種育成とその迅速化を図るスマート育種基盤の構築に向け、その手順や到達目標、同基盤の活用を核としたこれからの作物育種の方向性を示した。
概要として、主に下記の2点が挙げられる。
(1)品種開発力強化に関する目標
化学農薬・化学肥料の使用量低減や気候変動への対応等、みどり戦略の達成に向けた各作物の主要な育種目標と対応方向を整理。
(2)スマート育種基盤充実・強化の目標及び手順
我が国の品種開発力の底上げを実現するために必要となるスマート育種基盤の充実・強化に向けた目標や手順を整理。品種育成を強力に推進するための国家的育種インフラを整備し、国研、公設試、大学、国内民間企業等の品種開発力の充実・強化を推進。
【参照ページ】
「みどりの品種育成方針」