10月12日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、マテリアルズ・インフォマティクスによる、カーボンニュートラルの実現やグリーントランスフォーメーション(GX)につながる材料解析シミュレーションサービスの提供開始を発表した。
本サービスは、水素(H2)と二酸化炭素(CO2)から、天然ガスの主な成分であるメタン(CH4)を合成する「メタネーション」に関連するシミュレーションと、工場の生産工程における材料の端材をリサイクルして、使用材料の削減やCO2削減につながるコンサルティングサービスである。鉄鋼製造業や、一般製造業、ガスを中心としたエネルギー分野の企業を中心にサービス展開し、3年間で30社へのサービスを目指すという。
本サービスは、8月に体系化したGXソリューションの一環であり、メタネーションのサービスは「GHGプロトコル」に基づくScope 1の「脱炭素燃料の技術開発」、端材のリサイクルはScope3の「材料リサイクル・燃料バリューチェーン」に対応したソリューションであるという。
同社は、今回蓄積したノウハウを活用し新たにGXソリューションとして本サービスを開発したという。今後も、モデリングや予測の機能について性能の更なる向上を図ると共に、マテリアルズ・インフォマティクスを活用した材料開発を通してカーボンニュートラルを含めた社会課題の解決に貢献していくという。