英国、カーボンクレジット市場の信頼構築へ──グリーンファイナンス拠点として世界主導目指す

4月17日、英国政府は自主的カーボン及び自然市場の信頼性向上に向けた新方針を発表した。企業や団体によるクレジット取引の明確な基準を設けることで、同市場を気候変動対策と経済成長の両立を可能にする手段として強化する。

本方針では、「良質なクレジット」の定義を明確化し、使用目的の開示を企業に義務付け、年次のサステナビリティ報告に反映させる。また、2050年までにカーボン市場が最大2,500億ドル、自然市場が690億ドルの規模に成長する可能性が示された。

先住民や地域社会の権利を重視する「高信頼性クレジット(CCP)」の活用促進も明言され、国際基準整備における英国の主導的立場が強調された。政府は12週間にわたりパブリック・コンサルテーションを実施し、民間や業界から意見を募る。

(原文)UK backs businesses to trade carbon credits and unlock finance
(日本語参考訳)英国は企業による炭素クレジットの取引と資金調達を支援

関連記事

“SSBJ"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 【新着】IFRS S2改訂案:スコープ3開示の現実解とSSBJへの影響とは

    2025-4-29

    【新着】IFRS S2改訂案:スコープ3開示の現実解とSSBJへの影響とは

    2025年4月28日、IFRS:国際サステナビリティ基準審議会(ISSB) は、IFRS S2「気…
  2. 2025-4-28

    NZBA、実体経済の脱炭素化への資金提供機会の創出に重点を置いた新たな方針を更新

    4月15日、世界の銀行による気候変動対策の先頭に立つネット・ゼロ・バンキング・アライアンス(NZB…
  3. 2025-4-24

    EU、循環型製品の拡大へ新作業計画を採択──鉄鋼・繊維など5品目を重点対象に

    4月16日、欧州委員会はエコデザイン規則(ESPR)およびエネルギーラベル規則に関する2025〜2…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る