持続可能なエネルギーに新たな道筋:Fervo Energy、2億5500万ドルの資金調達成功

12月19日、ヒューストンに拠点を置く次世代地熱開発のリーダー、Fervo Energyが、2億5500万ドルの新規資金調達を発表した。この資金は、同社が進める世界最大規模の強化型地熱システム(EGS)プロジェクトの加速に向けて活用される。調達された資金は、1億3500万ドルの企業株式と、1億2000万ドルの信用状およびタームローンから成る。

企業株式のラウンドは、Capricorn Technology Impact Fund IIが主導し、Breakthrough Energy VenturesやCalSTRS、CPP Investmentsなど複数の著名な投資家が参加した。また、Mercuriaから提供された信用枠は、EGSプロジェクトの展開を加速させるための追加流動性を提供する。

FervoのCEO、ティム・ラティマーは、「AIを含む市場からのエネルギー需要がかつてないほど高まりを見せる中で、Fervoの迅速なスケールアップ能力が評価されている」と述べた。さらに、Mercuriaの投資責任者ブライアン・ファリクは、「FervoのEGS技術はコスト効率が高く、商業的に実現可能であることを証明している」と評価した。

同社の初期プロジェクト「Cape Station」は、2026年に発電を開始予定で、許認可容量は最大2GWに達する。Fervoは地熱技術を活用し、持続可能なエネルギー市場でのリーダーシップを確立し続けている。

【参照ページ】
(原文)Fervo Energy Secures Additional $255 Million Funding to Meet Unprecedented Energy Demand
(日本語参考訳)Fervo Energy、前例のないエネルギー需要に対応するために2億5,500万ドルの追加資金を確保

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る