サウスウエスト航空、ValeroとのSAF供給契約を発表

10月17日、サウスウエスト航空は、エネルギー会社Valeroの子会社であるValero Marketing and Supply Companyとの間で、SAF(Sustainable aviation fuel)の供給契約を締結し、シカゴ・ミッドウェー国際空港にSAFを供給することを発表した。これは、イリノイ州で発表された中で最大規模のSAF供給契約である。

この2年間の契約に基づき、サウスウエスト航空は2024年第4四半期から、最低360万ガロンの純粋なSAF(約1200万ガロンの混合燃料)を購入する予定であり、契約期間中に最大2500万ガロンの純粋なSAF(約8400万ガロンの混合燃料)を購入するオプション権も持つ。この量は、シカゴ・ミッドウェー国際空港におけるサウスウエスト航空の年間燃料使用量の最大35%に相当する。

この純粋なSAFは、使用済みの調理油・動物性脂肪・蒸留コーン油などの廃棄物ベースの原料から生産される見込みであり、従来のジェット燃料と比較してライフサイクルGHG排出量が約74%から84%削減されると期待されている。さらに、SAFはCORSIA(国際航空のためのカーボン・オフセットおよび削減スキーム)認定のSCS(Sustainability Certification Scheme)によりバッチ単位で認証され、サウスウエスト航空のSAFポリシーのすべての要件を満たすか、上回ることが第三者によって検証される予定である。

【参照ページ】
(原文)Southwest Airlines Brings Sustainable Aviation Fuel to Chicago Midway International Airport in the State’s Largest SAF Supply Agreement

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る