9月18日、SBTiは、「企業向けネット・ゼロ基準」についての改訂を進めており、プロジェクトの参照条件を更新したことを発表した。
SBTiの企業向けネット・ゼロ基準は、2021年に初めてバージョン1が発表され、企業が長期的な排出削減目標を達成した後は、大気からCO2を永久的に除去・貯蔵し、残留する排出量を中和しなければならないとしている。
今回の更新は、中和の条件の改良を含む微調整が含まれている。SBTiは、科学的に定義された残留排出量の影響を相殺するための長期的な成果に向けて、企業が取ることができる短期的な行動を明確にすることを意図している。
また、SBTiは今月ニューヨークで行われたClimate Weekと、10月にロンドンで開催されるClimate Weekの2つのワークショップを開催し、それを中和に関するSBTiの研究と、企業がネット・ゼロの目標達成に向けて取り組む際の二酸化炭素除去・貯留の役割に反映するとした。このワークショップで得られた知見は、基準の改訂をサポートするSBTiの研究論文として検討される。ネット・ゼロ基準の草案は、今後数ヶ月のうちに公開され、一般からの意見聴取とフィードバックが行われる予定と発表。このプロセスが完了するまで、基準は変更されないとした。
【参照ページ】
(原文)The SBTi Corporate Net-Zero Standard revision expanded to refine approach to neutralization
(日本語参考訳)SBTi企業ネットゼロ基準の改訂により、中和へのアプローチが改善