アマゾン東部での森林破壊が気候変動につながっていることを示す論文が公表

炭素吸収源となるアマゾン東部での森林破壊が気候変動につながっている論文が発表されました

7月14日、ブラジル国立宇宙研究所の研究者らがアマゾンの炭素収支と、炭素源への変化をもたらした主な要因を調査し、科学誌「Nature」に論文を発表した。

アマゾンには地球最大の熱帯林があり、ここ数十年の間に重要な炭素吸収源となっていることがわかっているが、森林伐採や気候変動などの要因により、この炭素吸収源は減少している。

2010年から2018年にかけて、アマゾンの4つの地点で、二酸化炭素と一酸化炭素の対流圏下層濃度を航空機で590回測定した結果、炭素の総排出量はアマゾン東部の方が西部よりも多く、これは主に一酸化炭素由来の火災による排出量の空間的な違いによるものであることがわかった。

特にアマゾン南東部は、大気中への正味の炭素供給源(総炭素量から火災による排出量を差し引いたもの)として機能してしまっている。

過去40年間、アマゾン東部は西部に比べて森林破壊、温暖化、水分ストレスにさらされており、特に乾季には南東部が最も強い傾向を示している。

【参照ページ】

(原文)Amazonia as a carbon source linked to deforestation and climate change

(日本語訳)アマゾン東部での森林破壊が気候変動につながっていることを示す論文が公表

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る