4月24日、住宅電化技術のスタートアップであるSPANは、研究開発能力の加速と新分野への進出拡大を目指し、9,600万ドル(約128億円)を調達したことを発表した。
2018年に設立されたサンフランシスコに拠点を置くSPANは、住宅の電化を実現し、太陽光、バッテリー、電気自動車を含むクリーンエネルギーの導入を可能にする製品を開発している。同社の製品には、2020年に発売され、顧客に回路レベルの管理、リアルタイムのモニタリング、実用的なエネルギーインサイトを提供する「SPAN Panel」、2022年に発売されたEV充電器「SPAN Drive」がある。
同社は急成長を遂げており、2022年には売上が約600%増加し、従業員数は220名以上に達している。
SPANによると、今回の資金調達は、「家庭内のあらゆる高エネルギー負荷に統合を拡大する」という同社の計画をサポートするものである。同社は、主要な家電製品、スマートホーム機器、グリッドインテグレーションを含む新分野にパートナーシップの範囲を広げることを目指しており、新製品や機能開発を加速させるために、複数のオングリッドおよびオフグリッドのシナリオを模擬できるマイクログリッド環境での高度な製品テストを可能にする新しい研究開発施設を開発中である。
シリーズBの資金調達はWellington Managementが主導し、Congruent Ventures、Capricorn Investment Group、Qualcomm Ventures、Fifth Wall、Munich Re Ventures、A/O PropTech、Amazon Alexa Fundなどの投資家が参加した。今回の資金調達ラウンドで、SPANはこれまでに2億3100万ドル(約310億円)を調達している。