2月16日、世界自然保護基金(WWF)の新しい分析によると、製品レベルの温室効果ガス(GHG)算出の基準や方法論にばらつきがあると、企業は実際の排出量とその削減の進捗状況の両方を把握することができなくなるという。組織レベルでの厳格なGHG算出は、企業が排出のホットスポットを特定し、対処することを可能にしてきたが、製品レベルでの会計の調和が進めば、進捗を加速させ、組織間の比較を可能にする。
特に農業分野では、農場での排出量が大きいにもかかわらず、その実態が十分に把握されていないことが多いためだ。企業は通常、異なるサプライヤーからのデータを寄せ集めており、それぞれのサプライヤーがGHGフットプリントの計算式を独自に定めている場合がある。WWFの分析によると、このような不一致は、企業の範囲内だけでなく、産業間の比較においても、モニタリングの努力を無意味なものにしてしまうとのことだ。
サプライヤーや投資先の比較を容易にし、意味のある目標を設定し、知識を効果的に共有するために、分析では4つの前進の可能性を概説している。
- 製品会計のための世界的に標準化または相互運用可能な方法論と報告要件
- 収集したデータの品質管理
- プレコンペティティブコラボレーション
- 報告の透明性
【参照ページ】
(原文)New WWF Analysis: Greenhouse Gas Accounting Efforts Undermined by Disparate Tools & Frameworks
(日本語参考訳)WWF、GHG算出の取り組みについて指摘