11月30日、小売大手Tescoは、同社サプライヤー3,500社以上は、サプライヤー間で余剰在庫や製品を売却・寄贈できるオンラインマーケット「Tesco Exchange」の提供を発表した。これにより、生産コストや廃棄物の削減が期待されている。
サプライヤーは、消費者向け市場と同じように、Tesco Exchangeで余剰在庫の販売告知や必要な製品のリクエストができる。また、必要な商品が掲載された際のアラートも設定できる。
Tesco Exchangeプラットフォームの可能性は、TescoとWWFが最近発表した農場での食品ロスに関する報告書でも強調されている。同報告書によると、英国だけでも300万トン以上の食品廃棄物が農場から出荷される前に廃棄されていることが判明した。
本プラットフォームは、Tescoが主導する、サプライヤーの廃棄物への取り組みを支援する継続的なプログラムの最新版。同社は、世界のサプライヤー107社と直接協力し、食品ロスと廃棄物を合わせて78,000トン削減することに成功した。今後、2025年までに事業活動における食品廃棄物を半減させ、2050年までにバリューチェーン全体でのネット・ゼロ達成を目指している。
【参照ページ】
(原文)Tesco suppliers to use online swap-shop to cut costs and reduce waste
(日本語訳)Tesco、サプライヤー間で余剰在庫を売買するオンラインマーケット開設