5月16日、エネルギー大手TotalEnergiesは、新たなメタン排出量削減目標を発表し、2020年比で2025年までに50%、2030年までに80%の削減を目指すと発表した。また、同社が運営するガス施設全体のメタンガス強度を0.1%未満に抑えるという目標も立てている。
新目標は、11月に開催されたCOP26において、100カ国以上が「グローバル・メタン・プレッジ」を発表し、2030年までに世界のメタン排出量を2020年比で少なくとも30%削減する約束を受けて設定された。メタン排出量の迅速な削減は、温暖化を1.5℃に抑えるという世界的な気候変動目標の達成に貢献するための、最も効果的な短期的行動のひとつである。
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TotalEnergiesは、2010年から2020年にかけて、操業中の事業所からのメタン排出量をすでに半減させたと発表している。
また、今回の新目標とともに、TotalEnergiesは、世界中の石油・ガス上流事業所において、ドローンによるメタン検出・定量化キャンペーン開始を発表した。
同社の新しいドローンによる排出量検知・定量化システムは、TotalEnergies、フランス国立科学研究センター(CNRS)、ランス・シャンパン・アルデンヌ大学が開発したAirborne Ultralight Spectrometer For Environmental Applications(AUSEA)技術を使用している。ドローンに搭載された小型デュアルセンサーにより、陸上・海上のあらゆる種類の産業施設において、メタンと炭素の排出を検知し、その発生源を特定することが可能である。
本システムは、ナイジェリア、イタリア、コンゴ共和国、オランダなどの施設でテストされており、今年中にTotalEnergiesが運営するすべての石油・ガス上流施設に導入される予定である。その後、同社の製油所など、同社の他の活動にも拡大する。
【参照ページ】
(原文)Methane Emissions Reduction: TotalEnergies Implements a Worldwide Drone-Based Detection Campaign
(日本語訳)TotalEnergies、ドローンベースのシステムを世界的に展開。メタン排出量の新目標をバックアップ