ドイツ投資ファンド協会BVIがポートフォリオシミュレーションに基づいて行った分析によると、標準的なESG投資戦略と最小限の除外項目を適用しているファンドは、ポートフォリオに占めるタクソノミーに沿った活動の割合が低くても、良いサステナビリティスコアを達成している。
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この分析が示す通り、EUの情報開示規則(SFRD)で定義されているサステイナブルファンドであっても、タクソノミー自体が初期段階にあるため、これに沿った活動のポートフォリオの割合は当分の間増えることはないと言われている。
またサンプル・ポートフォリオでタクソノミーとの整合性が低いもう一つの潜在的な理由は、企業からのESGデータの入手が限られていることだ。投資先企業の活動がタクソノミーに合致しているかどうかを確認し、開示するためには、ファンドマネージャーは企業の活動の収益、資本支出(capex)、営業費用(opex)に関する詳細なデータを必要とするが、EU外の企業を中心に大きなデータギャップがあり、取得が難しいようだ。
今後SFRDでのサステナブルファンドのポートフォリオにおいて、タクソノミーに沿った活動の割合が高くなるかどうかは、タクソノミーの技術的基準のさらなる発展にかかっている。
【参照ページ】
(原文)BVI study: Taxonomy alone does not provide a benchmark for fund sustainability
(翻訳)独 – サステナブルファンド増加にはEUタクソノミーの発展が必要
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