医療機器メーカーのBD、ESG戦略を発表、2040年までにカーボンニュートラルを目指す

 

医療機器メーカーのベクトン・ディッキンソン(BD)は、サステナビリティに関する主要な課題に取り組み、イニシアチブを発揮するための新しいESG戦略「Together we Advance」を発表した。この新しい枠組みの下で、BDは2040年までに直接事業全体でカーボンニュートラルを達成するという目標を含む、一連のESG目標を設定することも発表した。

BDのESG戦略は、ガバナンスとレポーティングに焦点を当てた「Company Health」、環境フットプリントに焦点を当てた「Planet Health」、コミュニティとのコラボレーションと投資に焦点を当てた「Community Health」、革新的な新しいヘルスケア製品とソリューションを提供するための従業員のエンパワーメントに焦点を当てた「Human Health」の4つの柱に焦点を当てている。

また同社はカーボンニュートラルの目標に加え、「気候変動」、「製品の影響」、「責任あるサプライチェーン」、「健全な労働力とコミュニティ」、「透明性」の5つの重点分野を対象とした一連の2030年目標を発表した。この目標には、スコープ1および2の温室効果ガス排出量の削減、プラスチックおよび包装材の消費量とサプライチェーンにおけるプラスチックの影響への対応、サプライチェーンパートナーとの協力によるスコープ3排出量の定量化と削減、従業員の身体的、精神的、経済的な健康管理の実現、経営陣および役員の多様性の向上、TCFDやSASBなどのフレームワークに沿ったESG報告の実施などが含まれている。

【参照ページ】
(原文)BD Launches New ‘Together We Advance’ Environmental, Social, Governance Strategy; Announces 2030+ Goals to Enhance Stewardship of Human Health, Communities and the Planet
(日本語訳)医療機器メーカーのBD、ESG戦略を発表、2040年までにカーボンニュートラルを目指す

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  2. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…
  3. 2025-7-7

    ネスレのカカオ農家支援、所得向上に成果―悪天候下でも収量増、対象5万世帯へ拡大

    6月25日、食品大手ネスレは、西アフリカで展開するカカオ農家の所得向上支援プログラムが、参加世帯の…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る