NextEra、2.5GWの再生可能エネルギー・ポートフォリオ株式を約960億円で売却

NextEra、2.5GWの再生可能エネルギー・ポートフォリオ株式を約960億円で売却

クリーンエネルギー企業NextEra Energy社の子会社であるNextEra Energy Resources社は、米国内の風力・太陽光・蓄電資産からなる250万kWのポートフォリオの50%の持分を、オンタリオ州教職員年金委員会(OTPP)に8億4900万ドル(約960億円)で売却することを発表した。

このポートフォリオは、米国の複数の州にまたがる様々な風力・太陽光発電施設を含む13の長期契約の

再生可能エネルギー資産で構成されており、その総発電容量は約2,520MWになる。さらに、OTPPは、NextEra Energy社が2021年10月に発表した8億2,400万ドルの転換社債型エクイティポートフォリオファイナンスについて、少なくとも25%の持分を購入することを約束している。

カナダ最大級の投資家であるOTPPは、先日、ポートフォリオの排出量を削減し、クリーンエネルギーを生み出し、化石燃料の需要を削減し、持続可能な経済を構築する企業への投資を大幅に増やすことを目的とした一連の目標を発表した。

今回の契約で得られた資金は、NextEra Energy Resources社が保有する18,000MW以上の再生可能エネルギーおよび蓄電池のバックログを含む、新たな風力発電、太陽光発電、蓄電池の成長機会に再投資される予定だ。また、本ポートフォリオの資産の運用期間中、同社は初年度の約1,600万ドルを皮切りに、運用・保守・管理サービスのための年間手数料収入を継続的に受け取ることになる。

またポートフォリオの残り50%の持分は、NextEra Energy Resources社がNextEra Energy Partnersに売却する契約になっている。

【参照ページ】
(原文)NextEra Energy announces agreement to sell a 50% interest in an approximately 2,520-megawatt portfolio renewables project to a third party, highlighting the value of its best-in-class development program
(日本語訳)NextEra社、2.5GWの再生可能エネルギー・ポートフォリオ株式を約960億円で売却

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る