11月1日、英国ボリスジョンソン首相はCOP26において、途上国における持続可能なインフラと革新的なグリーン技術の展開を支援し、気候変動への対応と経済成長を促進するための大規模な資金援助を発表した。
今回の資金提供は、英国の新しいクリーン・グリーン・イニシアティブ(CGI)を始動させるもので、質の高い持続可能なインフラへの官民の投資を世界規模で拡大することを目的としている。
ボリスジョンソン首相は、インド、米国をはじめとする24カ国の首脳とともに、COP26における「行動と連帯の円卓会議」で、発展途上国への気候変動対策資金の提供、グリーン技術の民主化、その他の気候変動危機に対する解決策の重要性を強調した。
クリーン・グリーン・イニシアティブを支援するために、英国は今後5年間で途上国のグリーン成長のために30億ポンド(約4,677億円)以上の気候変動対策資金を提供するが、その中には新たな気候革新ファシリティへの2億ポンド(約311億円)が含まれている。この資金は、英国の開発金融機関であるCDCが、前回の戦略期間である2017年から2021年の間に気候変動プロジェクトに投資した額の2倍にあたる。
また、英国の援助団体であるPrivate Infrastructure Development Group(PIDG)は、開発途上国における革新的なグリーンプロジェクトを支援するため、2億1,000万ポンド (約311億円) 以上の新規投資を行う。この資金は、インドのEV製造、ベトナムのグリーンボンド、ブルキナファソ、パキスタン、ネパール、チャドの太陽光発電などのプロジェクトに提供される。
クリーン・グリーン・イニシアティブは、気候変動と持続可能な開発目標を支援しつつ、途上国のインフラギャップを埋めるための長期的なアプローチを目的としている。
【参照ページ】
(原文)PM launches new initiative to take Green Industrial Revolution global
(日本語訳)首相、「緑の産業革命」をグローバルに展開するための新たな取り組みを開始