中国政府、カーボンニュートラル政策の具体案を発表

landscape photo of night city

10月24日、中国政府はカーボンニュートラル政策の具体案を発表した。今回の発表は、習近平氏を中心とする党中央委員会が行った重大な戦略的決定であり、2025年、2030年、2060年の以下3段階でのゴールが発表された。

2025年までには、グリーン、低炭素、循環型発展の経済システムが最初に形作られ、主要産業のエネルギー使用効率が大幅に改善される想定。 単位GDPあたりのエネルギー消費量は2020年に比べて13.5%、単位GDPあたりの二酸化炭素排出量は2020年に比べて18%減少し、非化石エネルギー消費の割合は約20%に達し、森林被覆率は24.1%、森林蓄積量は180億立方メートルに達し、カーボンピーキングとカーボンニュートラルを達成するための強固な基盤が築かれるとしている。

2030年までには、経済・社会発展の全体的なグリーン転換が大きな成果を上げ、主要なエネルギー消費産業のエネルギー利用効率が国際的な先進レベルに達することを目指す。 単位GDPあたりのエネルギー消費量は大幅に減少し、単位GDPあたりの二酸化炭素排出量も2005年に比べて65%以上減少。非化石エネルギー消費量の割合は約25%に達し、風力・太陽光発電の総設備容量は12億キロワット以上に達する想定。森林被覆率は約25%に達し、森林蓄積量は190億立方メートルに達し、二酸化炭素排出量はピークに達した後、着実に減少することを想定している。

2060年までには、グリーン、低炭素、循環型発展の経済システムと、クリーン、低炭素、安全、効率的なエネルギーシステムが完全に確立される。エネルギー利用効率が国際的な先進レベルに、そして非化石エネルギー消費の割合が80%以上に達し、カーボンニュートラルの目標が達成と人と自然が調和した共存の新領域が創造されるとした。

【参照ページ】
(原文)中共中央 国务院关于完整准确全面贯彻新发展理念做好碳达峰碳中和工作的意见
(日本語訳)中国共産党中央委員会および国務院の、新発展概念の完全かつ正確な実施とカーボンニュートラル・カーボンピーキングの作業に関する意見

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る