7月25日、IOSCOは、「一貫性があり、比較可能で信頼できるサステナビリティ情報への大きな一歩」とし て、IFRSの新しいサステナビリティ開示基準および気候変動開示基準を正式に承認したことを発表した。
この承認により、IOSCOは、世界の金融市場の95%以上を規制する130の加盟国に対し、新基準の規制枠組みへの組み込みを検討するよう呼びかけることになる。
今回のエンドースメントは、IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(ISSB)が先月発表した、サステナビリティと気候変動報告のための新しいグローバル基準、IFRS S1とIFRS S2に続くものである。
IOSCOは早くからISSBプロジェクトを支持することを表明しており、2021年初めには技術専門家グループ(TEG)を発足させ、ISSBと緊密に協力し、国際報告基準開発のための健全な基礎となり得るかどうかなど、ISSBの技術的勧告を評価していた。
IOSCOは、承認発表の声明の中で、この基準は「資本市場が持続可能性に関連した財務情報の利用を発展させるためのグローバルな枠組みとして適切である」と判断したと述べた。
IOSCOのサステナブル・ファイナンス・タスクフォースのロドリゴ・ブエナベンチュラ議長は、本日の発表を「重要なマイルストーン」と呼び、今回の承認により、世界の資本市場は信頼性が高く、一貫性があり、比較可能なサステナビリティ関連情報にアクセスできるようになり、投資家はサステナビリティのリスクと機会を評価し、投資判断を下すことができるようになる」と述べた。
IOSCOの承認と同時に、IFRS財団は、規制当局が新基準を導入するのをサポートするために開発中の仕組みについて説明した、規制当局向けの導入ガイドの概要を発表した。
【参照ページ】
(原文)IFRS Sustainability Disclosure Standards endorsed by international securities regulators
(日本語訳)国際財務報告基準(IFRS)サステナビリティ開示基準が国際証券規制当局に承認される