10月8日、Nestléは、フィリピンにおいて今後3年間で250万本の在来種の竹と100万本の木を植える新たな取り組みを開始した。この森林再生活動は、2030年までに2億本の木を植えるというNestléの目標を支援するものである。また、再生可能な農業への取り組みを拡大し、温室効果ガスを吸収するための自然由来のソリューションを展開し、2050年までにNestléが掲げるネット・ゼロ目標の達成に貢献するという計画の一環でもある。

Nestléは、世界的な森林再生に取り組む非営利環境団体「One Tree Planted」と、持続可能な繊維源としての竹の産業化を推進する「EcoPlanet Bamboo Group」とともに、この新しい森林再生の取り組みを行っている。ネスレは、One Tree Plantedとの継続的なパートナーシップに支えられ、アメリカ大陸でグローバルな森林再生プログラムを開始し、その後、いくつかの国に拡大した。

今回の森林再生プロジェクトでは、ミンダナオ島を対象としている。Nestléはこの地域からコーヒー豆を調達している。この調達地域にフィリピン原産の竹を植えることで、温室効果ガスの吸収、地域の生物多様性の保全、水質の改善、劣化した土壌の回復を目指している。

Nestléの森林再生活動は、NestléのForest Positive戦略の柱の一つで、森林破壊を止めるだけでなく、長期的に森林を保護・回復することを目的としている。この活動は、同社が原材料を調達する重要な農業地域にプラスの影響を与えることを目的としている。さらに、持続可能な生活を促進し、人権を尊重しながら、世界の森林と自然生態系の保護と回復に役立つ再生可能で公平な農業システムの推進にも貢献している。これは、再生可能な食糧システムへの移行を加速させるという同社の取り組みを支援するものである。

この国での森林再生の取り組みは、Nestlé Philippinesの幅広い持続可能性への取り組みを追加するものである。Nestlé Philippinesは、大規模な環境プログラムを先駆的に実施することで、気候変動への取り組みにおいてリーダーシップを発揮している。

昨年4月、Nestlé Philippinesは、2030年までにGHG排出量を75％削減するという国の国家決定貢献を支援するコミットメントを行った。現在、Nestlé Philippinesの電力の71％は再生可能資源から供給されており、パッケージの77％はリサイクルのために設計されている。

【参照ページ】
（原文）Nestlé to plant 3.5 million native bamboo clumps and trees in the Philippines
（日本語訳）Nestlé、フィリピンで350万本の在来種の竹と木を植える取り組みを開始