フォルクスワーゲン銀行、初のグリーンボンドを発行 EV融資支援で約2500億円調達

6月17日、フォルクスワーゲン銀行は初のグリーンボンドを資本市場で発行したと発表した。今回の発行は3年債と6年債の2本立てで、総額は15億ユーロ(約2500億円)に達した。本取引はフォルクスワーゲン・フィナンシャル・サービスAGが策定したグリーンファイナンス・フレームワークに基づいて実施され、「シニア・プリファード(senior preferred)」形式が初めて適用された。この形式により、投資家は規制当局による資本再構築や債務整理の際に、債権者としての優先順位が高まり、より高い安全性が確保される。

発行に先立ち、バーチャルロードショーを通じて170人以上の投資家が戦略や取引内容について詳細な説明を受けたほか、30以上の投資家が個別のディスカッションに参加した。2つのトランシェには300件を超える注文が入り、需要総額は最大で66億ユーロに達した。

今回のグリーンボンドで調達された資金は、バッテリー電気自動車(BEV)専用のファイナンス商品に対するリファイナンスに限定して使用される予定である。これにより、フォルクスワーゲン銀行はフォルクスワーゲングループ傘下ブランドの電気自動車販売を金融面から支援し、持続可能なモビリティの推進に貢献していく方針である。

(原文)Premiere for Volkswagen Bank: First green bond in the company’s history successfully placed on the capital market
(日本語参考訳)フォークスワーゲン銀行の初公開:当社史上初のグリーンボンドが資本市場に上場

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…
  2. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  3. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る