
6月17日、フォルクスワーゲン銀行は初のグリーンボンドを資本市場で発行したと発表した。今回の発行は3年債と6年債の2本立てで、総額は15億ユーロ(約2500億円)に達した。本取引はフォルクスワーゲン・フィナンシャル・サービスAGが策定したグリーンファイナンス・フレームワークに基づいて実施され、「シニア・プリファード(senior preferred)」形式が初めて適用された。この形式により、投資家は規制当局による資本再構築や債務整理の際に、債権者としての優先順位が高まり、より高い安全性が確保される。
発行に先立ち、バーチャルロードショーを通じて170人以上の投資家が戦略や取引内容について詳細な説明を受けたほか、30以上の投資家が個別のディスカッションに参加した。2つのトランシェには300件を超える注文が入り、需要総額は最大で66億ユーロに達した。
今回のグリーンボンドで調達された資金は、バッテリー電気自動車(BEV)専用のファイナンス商品に対するリファイナンスに限定して使用される予定である。これにより、フォルクスワーゲン銀行はフォルクスワーゲングループ傘下ブランドの電気自動車販売を金融面から支援し、持続可能なモビリティの推進に貢献していく方針である。
(原文)Premiere for Volkswagen Bank: First green bond in the company’s history successfully placed on the capital market
(日本語参考訳)フォークスワーゲン銀行の初公開:当社史上初のグリーンボンドが資本市場に上場