
2月18日、フォンテラは、農場での温室効果ガス排出削減を促進する新たなインセンティブプログラムを発表した。この取り組みは、食品大手ネスレとマースからの資金提供を受けて実現したもので、両社は農場主が持続可能な農業を進めるための経済的支援や技術提供を行い、排出削減を後押しする。
ネスレは、自社の温室効果ガス排出量の大部分を乳製品が占めることを踏まえ、2050年までのネットゼロ排出達成を目指している。今回の支援はその一環であり、農場主が排出削減を進めることで、ネスレ自身のサプライチェーン全体の排出削減につながる仕組みとなっている。ネスレ・ニュージーランドCEOのジェニファー・チャペル氏は、「農場主の持続可能な取り組みを支援し、温室効果ガス削減を共に進めていく」と述べている。
また、マースも同様に、農場主が新しい技術や設備を導入するための経済的負担を軽減することで、持続可能性への移行を支援している。同社の持続可能性責任者であるアマンダ・デイビス氏は、「新しい取り組みにはコストが伴うが、その障壁を取り除くことで農場主が長期的に環境に配慮した実践を続けられるよう支援する」と語っている。
フォンテラの新しいプログラムは、ネスレとマースからの支援を受けたことで、農場主に対してより実質的なインセンティブを提供できる形となった。これにより、農場主は排出削減のための設備やツールを活用しやすくなり、フォンテラ全体の温室効果ガス削減目標達成に向けた取り組みが加速することが期待されている。
【参照ページ】
(原文)Fonterra announces new incentives for farmers to reduce emissions
(日本語参考訳)フォンテラ社、農家への新たな排出削減インセンティブを発表