EV充電管理プロバイダーのWeaveGrid、トヨタのグロースファンド主導で2800万ドルを調達

12月10日、EV充電ソフトウェアを提供するWeaveGridは、電気自動車(EV)の普及を支援するソフトウェア企業であり、トヨタのグロースファンドであるWoven Capitalが主導する2800万ドルの資金調達を発表した。この資金調達には、既存の投資家であるActivate Capital、Collab Fund、Emerson Collective、Salesforce Venturesが参加し、HSBC Innovation Bankingが融資を提供した。この投資により、自動車メーカーは、EVと電力網の統合を安全かつシームレスに行い、EVドライバーに最適化された充電体験を提供することが可能となる。

WeaveGridの技術を活用することで、自動車メーカーはソフトウェア定義型EVのデータを最高レベルのセキュリティで管理すると同時に、電力網の安定性を確保することができるという。WeaveGridのEV 管理システムは、電力網統合型EV充電を実現し、車両から電力網へのエネルギー供給機能、AI技術、特許取得済みの電力分配最適化手法など、包括的なソリューションを提供している。このシステムは、電化やAIデータセンターによる負荷増大に対応するためのものであり、同時にEVドライバーにはクリーンで信頼性の高い、手頃な価格の電力による充電を提供する。

トヨタとの直接的な統合コラボレーションをはじめとする実績をもとに、同社は米国で40%以上のEVをカバーするユーティリティを支援している。EV需要が増加し続ける中、WeaveGridはエネルギーとモビリティの交差点でソフトウェアイノベーションを推進し、電気交通の未来を形作る重要な役割を果たすと期待される。

【参照ページ】
(原文)WeaveGrid Raises $28M, Including Strategic Investment Led by Woven Capital
(日本語参考訳)WeaveGrid、Woven Capital主導の戦略的投資を含め2,800万ドルを調達

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 気候変動リスクを財務諸表にどう反映する? 開示のポイントと実務対応

    2025-4-15

    気候変動リスクを財務諸表にどう反映する? 開示のポイントと実務対応

    ISSB(国際サステナビリティ基準審査会)やSSBJ(サステナビリティ基準委員会)が気候変動リスク…
  2. 2025-4-10

    オーストラリア証券投資委員会、企業の気候関連財務情報開示を支援

    3月31日、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、サステナビリティ報告に関する規制ガイド「R…
  3. 2025-4-10

    InnoEnergy、2030年までに最大26兆円のクリーンテック投資を動員へ

    3月25日、クリーンテック分野のインパクト投資家InnoEnergyは、2030年までに最大1,6…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る