シェルパ、JPXグループと連携し企業のESG情報開示を支援

1月6日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下、シェルパ)は、日本取引所グループ(JPX)傘下の株式会社JPX総研が提供する「JPXサステナビリティ情報検索ツール(ベータ版)」に対し、同社が開発したAI技術を用いたESGデータの提供を開始した。この取り組みにより、東証上場企業のサステナビリティ情報へのアクセスが格段に向上することが期待されている。

「JPXサステナビリティ情報検索ツール(ベータ版)」は、38項目に分類されたプライム上場企業のESG情報をリンク一覧として表示する無償のツールである。シェルパが提供するデータは、統合報告書やサステナビリティレポートなどからAI技術を活用して収集・整理されたものであり、その網羅性と分類精度が高い点が特徴である。このツールにより、企業は他社事例を参照しやすくなり、情報開示の効率化や内容の深化が期待される。

近年、サステナビリティ情報開示の重要性が高まっている。2023年3月期から有価証券報告書にサステナビリティ情報の開示欄が新設されるなど、国内外で基準の強化が進んでいる。これに対応するため、JPXは「ESG開示実践ハンドブック」や「JPX ESG Knowledge Hub」などを通じて情報提供を行っている。今回のツール開発もその一環であり、上場企業の情報開示を促進するための具体的な施策である。

シェルパは「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する」というビジョンのもと、ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」を開発・提供しており、今後も企業の情報開示を支援し、持続可能な社会の実現に寄与していく考えである。本ツールの活用により、サステナビリティ経営を強化するきっかけとしてほしい。

【参照ページ】
シェルパ、JPXグループに技術提供し、 「JPXサステナビリティ情報検索ツール(ベータ版)」の実現に協力

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