7月25日、首相キア・スターマーとエネルギー長官エド・ミリバンドは、Great British EnergyとThe Crown Estateの間で新たなパートナーシップを発表した。本取り組みは、クリーンエネルギーへの約600億ポンド(約11.91兆円)の投資を引き出し、英国のエネルギーの自立を加速するものである。
Great British Energyは、英国民が所有し利益を得る企業として、議会で新たに約83億ポンド(約1.65兆円)の投資を受けて設立される。また、元シーメンスUKのCEOであるユルゲン・マイヤー氏が会長に就任する。一方、The Crown Estateは、約160億ポンド(約3.17兆円)の土地と海底のポートフォリオを持ち、独立して運営されている。
本パートナーシップは、2030年までに最大30GWの新たな洋上風力発電プロジェクトを実現する見込みで、約2,000万戸の家庭に電力を供給できる。また、政策の改革により、洋上風力発電プロジェクトの実現までの時間を半減させることが期待されている。
エネルギー安全保障とネット・ゼロの長官であるミリバンド氏は、「Great British Energyは、英国民が所有する自然資源から利益を得るシンプルなアイデアに基づいている。クリーンエネルギーへの投資は、英国のエネルギー不安を解消する道であり、The Crown Estateとの協定は、より多くの投資、クリーンな電力、そしてエネルギーの安全性をもたらすだろう」と述べている。
この発表は、エネルギーの自立とサステナブルな未来に向けた英国政府の重要なステップであり、クリーンエネルギーの促進、スキルのある新しい雇用創出、そして家庭や企業のエネルギーコスト削減に寄与するものである。
【参照ページ】
(原文)New Great British Energy partnership launched to turbocharge energy independence
(日本語参考訳)エネルギー自立を加速させるため、新たなグレートブリティッシュ・エネルギー・パートナーシップが発足