4月9日、気候会計ソフトウェア開発のカーボン・チェーンは金属やエネルギーサプライチェーンに関わる新たなカーボン・レポーティング・ソリューションを発表した。
本ソリューションは、小売サプライチェーンにおける透明で正確な情報開示に対する規制上の要求と利害関係者の要求の高まりに対応することを目的としている。
英国を拠点とする2019年設立のカーボン・チェーンによる炭素会計プラットフォームは、きめ細かな資産レベルのデータで排出量追跡を自動化し、企業や金融機関にスコープ3とサプライチェーン排出量の可視性を提供する。原材料の抽出から消費に至るバリューチェーン全体からデータを収集することでカーボン・トレーサビリティと製品のカーボンフットプリントを可能にし、また排出量を削減機会を発見できる。
同社は2023年、炭素会計ソリューションの構築を支援するため、1,000万ドル(150億円)の増資を行った。
カーボン・チェーンによると、本発売は2024年春の製品リリースの一環で、一連の主要なアップデートが含まれている。その中には、温室効果ガス・プロトコルに沿った製品のカーボンフットプリントと企業排出量報告書を自動生成できる新たな集中ハブ「カーボン・レポーティング・ハブ」、EUの炭素国境調整メカニズムの影響を受ける輸入業者向けの「CBAMコンプライアンス」、CBAMコンプライアンスと持続可能性報告のための製品ライフサイクルとスコープ3排出量計算をサポートするためにサプライヤーとのデータ交換を可能にする「サプライヤー・エンゲージメント・モジュール」などがある。
【参照ページ】
(原文)Spring Product Release: Introducing CarbonChain Comply
(日本語参考訳)春の新製品:Carbon