3月22日、国際的環境弁護士グループのClientEarthはスペインの河川にまつわる報告書を発行した。
本報告では、スペインの河川流域計画がEUの水政策枠組指令(WFD)の定めた基準を下回っており、国内の水域の半数以上が適した状態を維持できていないことを指摘した。特にドニャーナ国立公園やマール・メノールといった国際的に重要な水生生態系が著しく傷つけられていると指摘した。
本報告において、ClientEarthは河川の機能と生態系の保全を第一に考え、持続可能な河川流域管理への転換を求めた。WFDを効果的に実施することが急務であり、持続可能な水利用と生態系保全の確保はスペインだけでなく、ヨーロッパ全体にとっても重要な課題であると指摘した。
【参照ページ】
(原文)Diving into Spain’s water crisis: new ClientEarth report
(日本語参考訳)スペインの水危機に迫る:新しいClientEarthレポート