ClientEarth、スペインによる河川流域管理の不備を指摘

3月22日、国際的環境弁護士グループのClientEarthはスペインの河川にまつわる報告書を発行した。

本報告では、スペインの河川流域計画がEUの水政策枠組指令(WFD)の定めた基準を下回っており、国内の水域の半数以上が適した状態を維持できていないことを指摘した。特にドニャーナ国立公園やマール・メノールといった国際的に重要な水生生態系が著しく傷つけられていると指摘した。

本報告において、ClientEarthは河川の機能と生態系の保全を第一に考え、持続可能な河川流域管理への転換を求めた。WFDを効果的に実施することが急務であり、持続可能な水利用と生態系保全の確保はスペインだけでなく、ヨーロッパ全体にとっても重要な課題であると指摘した。

【参照ページ】
(原文)Diving into Spain’s water crisis: new ClientEarth report
(日本語参考訳)スペインの水危機に迫る:新しいClientEarthレポート

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る