ClientEarth、スペインによる河川流域管理の不備を指摘

3月22日、国際的環境弁護士グループのClientEarthはスペインの河川にまつわる報告書を発行した。

本報告では、スペインの河川流域計画がEUの水政策枠組指令(WFD)の定めた基準を下回っており、国内の水域の半数以上が適した状態を維持できていないことを指摘した。特にドニャーナ国立公園やマール・メノールといった国際的に重要な水生生態系が著しく傷つけられていると指摘した。

本報告において、ClientEarthは河川の機能と生態系の保全を第一に考え、持続可能な河川流域管理への転換を求めた。WFDを効果的に実施することが急務であり、持続可能な水利用と生態系保全の確保はスペインだけでなく、ヨーロッパ全体にとっても重要な課題であると指摘した。

【参照ページ】
(原文)Diving into Spain’s water crisis: new ClientEarth report
(日本語参考訳)スペインの水危機に迫る:新しいClientEarthレポート

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る