3月18日、TotalEnergiesとテキサス州ヒューストンに拠点を置くエネルギー探査・生産会社Talos Energyは、TotalEnergiesがTalosの炭素回収・貯留(CCS)事業Talos Low Carbon Solutionsを取引総額1億4800万ドル(約222億円)で買収したことを発表した。
TotalEnergiesは、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するという気候変動目標を掲げており、同社は、まず排出を回避し、次に利用可能な最善の技術を導入して資産ごとに排出を削減し、残留排出に対処するために炭素貯蔵の産業プロジェクトを開発することに重点を置いていると述べた。同社は、自社施設および顧客向けに、2030年から年間10Mt以上のCO2貯蔵能力を開発する目標を掲げている。
本取引で取得した資産の中には、Talosが保有するバイユー・ベンドCCSの株式が含まれている。バイユー・ベンドCCSは、ヒューストン・シップチャネルとボーモント・ポートアーサー地域に位置する産業排出者向けの炭素輸送・貯留ソリューションで、同地域にあるTotalEnergiesの資産に近接しており、数億トンのCO2を貯留する能力がある。
本取引により、TotalEnergiesはバイユー・ベンド・プロジェクトの25%の株式を保有し、シェブロン50%、エクイノール25%と並ぶことになる。Talos Low Carbon Solutionsは、ルイジアナ州ニューオーリンズ/バトンルージュ工業地帯近くのハーベスト・ベンドCCSとテキサス州コーパスクリスティ近くのコースタル・ベンドCCSを含む、米国メキシコ湾岸沿いの他の2つのプロジェクトも手がけている。TotalEnergiesは、後者2つのプロジェクトは同社の資産から遠く離れているため、買収完了後に売却することを目指していると述べた。
【参照ページ】
(原文)Talos Energy Announces Divestiture of Talos Low Carbon Solutions Subsidiary to TotalEnergies
(日本語参考訳)タロスエナジー、タロス低炭素ソリューション子会社のトータルエナジーズへの売却を発表