2月29日、地熱エネルギーの新興企業であるFervo Energyは、2億4400万ドル(約360億円)を調達したと発表した。新たな資金調達による収入は、24時間体制のクリーンエネルギー・ソリューションの展開を進めることを目的としている。
2017年に設立されたテキサス州ヒューストンに拠点を置くFervo Energyは、カーボンフリーのエネルギーを供給する地熱プロジェクトの開発に注力している。同社は水平掘削や分散型光ファイバーセンシングなどの技術を使い、地表下に存在する高温の岩石の貯留層をクリーンなエネルギー源にする。
Fervoによると、地熱エネルギーは、風力や太陽光などの断続的な自然エネルギーを補完し、24時間365日クリーンなエネルギー源に対するニーズの高まりに対応するのに理想的である。
今回の増資は、2022年の1億3800万ドル(約204億円)の資金調達に続くものである。それ以来、Fervoは最初の商業プロジェクトをオンライン化し、ユタ州ビーバー郡の400MWプロジェクトであるケープ・ステーションで掘削を開始した。初期の掘削結果は、掘削時間の短縮と、エネルギー省が期待する強化型地熱システム(EGS)を大幅に上回るコスト削減を示している。
同社によると、新しい資本は、2026年に送電網へのクリーンな電力供給を開始するケープ・ステーションの事業をサポートする。
本ラウンドは、シェールオイル・ガス会社のデヴォン・エナジーが主導した。既存の投資家であるCapricorn’s Technology Impact Fund、Congruent Ventures、DCVC、Elemental Excelerator、Helmerich & Payne、Impact Science Venturesに加え、Galvanize Climate Solutions、John Arnold、Liberty Mutual Investments、Marunouchi Innovation Partners、Mercuria、三菱重工業もこのラウンドに参加した。
【参照ページ】
(原文)Fervo Energy Raises $244 Million to Accelerate Deployment of Next-Generation Geothermal
(日本語参考訳)ファーボ・エナジーが2億4400万ドルを調達、次世代地熱の普及を加速