ハイネケンとEinride、再生可能エネルギー電力を活用したEVトラック輸送でパートナーシップを締結

ハイネケンとEinride、再生可能エネルギー電力を活用したEVトラック輸送でパートナーシップを締結

2月8日、飲料業界の世界大手である蘭ハイネケンとスウェーデンの自動運転トラック輸送企業Einrideは、国際輸送におけるEVの活用に関するパートナーシップを発表した。

今回の取り組みでは、ハイネケンが、オランダのデンボッシュ醸造所とドイツのデュイスブルク物流センター間で再生可能エネルギー電力を利用したEVトラック輸送を導入する。これにより、年間930トンのCO2排出量を削減する見込みである。

EVトラック輸送においては、Einrideが、EVトラックの導入、充電インフラの整備、そして全体のエコシステムに電力を供給するAI型オペレーティング・システム「Einride Saga」の導入などを担当する。使用されるEVトラックは、メルセデス・ベンツ製の「eActros 300」で、5台が配備される。これにより、1日当たりトラック10台分の荷物を約540km輸送可能。充電インフラには、Kempower充電ソリューションが採用され、「Einride Saga」と統合されている。本ソリューションにより、ルートの最適化やエネルギー消費の最小化、CO2排出量の可視化が可能になる。

ハイネケンは、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指しており、科学的根拠に基づく削減目標イニシアティブ(SBTi)から、ネットゼロ・スタンダード基準での承認を得ている。今回の物流関連のCO2排出量は、同社の排出量全体の12%を占める。

【参照ページ】
(原文)HEINEKEN announces first cross-border electric freight journey in partnership with Einride
(日本語参考訳)ハイネケン、Einride社との提携により初の国境を越えた電気貨物の旅を発表

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る