Norges Bank Investment Management(NBIM)シェルに気候戦略の開示を求める

5月21日、Norges Bank Investment Management(NBIM:ノルウェー銀行の投資部門)は、シェルに対し中期的な気候変動戦略についてより詳細な情報を提供するよう求めたことを明らかにし、株主決議に反対票を投じた。

NBIMによると、シェルの新しい戦略には、石油製品の使用による排出量を削減するという同社初の暫定目標が含まれていたが、2035年の排出原単位目標も削除され、2030年の暫定原単位削減目標が下方修正されていたとし、反対票を投じた。

NBIMは、世界最大のファンドの一つであり、世界の上場企業の全株式の約1.5%を所有、70カ国に約9,000社を保有している。また、2022年、NBIMは気候変動行動計画を発表し、2050年までにファンド内の全企業が排出量ネットゼロを達成するという目標と、ネットゼロの設定要件を含め、ポートフォリオ内の企業に対する気候関連の期待を設定するという誓を発表した。

【参照ページ】
(原文)Norges Bank Investment Management

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る