1月16日、世界経済フォーラムのデジタル・デバイド解消を目指すイニシアティブ「EDISONアライアンス」は、第2回年次インパクト・レポートを発表し、パートナー企業が127カ国の320のイニシアティブを通じて7億8,400万人の生活を改善したことを明らかにした。本マイルストーンは、2023年1月以降、影響を受けた生活が73%増加したことを意味する。
本報告書は、同アライアンスの「10億人生活チャレンジ」に対する進捗を強調している。本チャレンジは、ヘルスケア、教育、金融サービスにおいて、手頃な価格でアクセス可能なデジタル・ソリューションを通じて、2025年までに10億人の生活向上を掲げる。
報告書によると、9,400万人の人々が教育的イニシアティブの恩恵を受け、前年に比べ4倍の人数に達した。この進展は、16%の子どもたちや青少年が依然として学校に通っていないという、世界的な教育の停滞に対処する上で極めて重要である。また、アライアンスのパートナーのイニシアティブにより、デジタル金融サービスへのアクセスが4億6,300万人に広がり、これは2023年から65%増加した。
報告書はまた、デジタルヘルス、デジタル金融、デジタル教育の分野で、同アライアンスが可能にした新たなパートナーシップについても掘り下げており、既存の取り組みを現場で拡大するために何が必要かを概説している。
また、同アライアンスは、デジタルインクルージョンを推進するプラットフォーム「Lighthouse Countries Network」に正式に加わることも発表した。本プラットフォームは、エチオピア、ガーナ、ギニア、ナイジェリアは、バーレーン、バングラデシュ、ホンジュラス、ルワンダ、トーゴ、アラブ首長国連邦を現在のメンバーとする。
本ネットワークを通じ、ルワンダでは、マスターカードとの提携により、ルワンダ市場特有のニーズに合わせた特注のデジタル金融サービスが導入された。また、バングラデシュは、アライアンスの集合知を効果的に活用し、デジタル教育サービス強化に動く。
【参照ページ】
(原文)EDISON Alliance Improves Lives of 784 Million People, Welcomes Four New Countries
(日本語参考訳)EDISONアライアンス、エチオピア、ガーナ、ギニア、ナイジェリアが新たに参画