Resynergi、プラスチック・リサイクル・ソリューションの拡大に向け9億円超を調達

Resynergi、プラスチック・リサイクル・ソリューションの拡大に向け9億円超を調達

1月11日、サーキュラリティを重視する新興企業Resynergiは、シリーズB資金調達で640万ドル(約9億円)を調達したことを発表した。

2015年に設立されたカリフォルニアに本拠を置くResynergiは、連続マイクロ波アシスト熱分解(CMAP)技術を使ってプラスチックを分子構成要素に変換し、新素材の製造に利用する。同社はリサイクル団体と協力し、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度PE(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などの使用済みプラスチックやリサイクル困難なプラスチックを確保している。

Resynergiによると、同社のモジュール式CMAP技術は、従来の熱分解法の20倍の速度でプラスチック廃棄物を再利用可能な材料に変換することができ、最大68%のCO2削減を実現する製品を生み出すことができる。

今回の増資で得た資金は、ResynergiのCMAP技術の生産規模を拡大するために使用されるほか、成長を推進するための経営陣の拡充にも充てられる。

今回の資金調達は、国際的な産業ディープテック・シードステージ・ベンチャーキャピタルファンドのトランジションズ・ファーストと、プロセス技術と価値主導型エネルギーソリューションの世界的プロバイダーであるルーマス・テクノロジーが共同で主導した。トランジションズ・ファーストのマネージング・パートナーであり、シェル・アビエーションの元グローバルCFOであるマリアンヌ・アビブ=ペックは、同社の取締役に就任する。

【参照ページ】
(参考記事)Resynergi raises $6.4 million for modular, compact chemical recycling technology

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る