ネスレ、低炭素海運輸送への転換を開始。ハパックロイド等3社と協働

12月6日、ネスレは、海運世界大手3社と協力し、全世界で必要とされる輸送量の半分に相当する船舶を、代替の低排出ガス燃料に切り替えると発表した。

同社は、使用済み食用油などの廃棄物から作られた燃料を使用する貨物船に切り替えることで、輸送によるGHG排出量をCO2換算で年間約20万トン削減することを目指している。これにより、海上輸送に約500,000バレルの原油の使用を回避できる。

ネスレのカーボンフットプリント全体に占める海運の割合は小さいが、同社はネット・ゼロへの道のりの一環として、物流サービスの影響削減に取り組んでいる。廃棄物から作られた燃料は、標準的なオプションと比較して、同等の排出量を少なくとも70%削減できる。

ハパックロイド、APモラー・マースク、CMA CGMとの間で締結された本契約は、2023年のネスレの輸送量の半分をカバーするもので、2024年以降に延長するオプションもある。また、本協定は2024年以降に延長することも可能。各海運会社は2023年、代替燃料を使用して同等のトン数を輸送することになる。

【参照ページ】
(原文)Navigating a better course: Nestlé moves to lower carbon alternatives for shipping
(日本語参考訳)ネスレ、低炭素海運輸送への転換を開始。ハパックロイド等3社と協働

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…
  3. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る