12月5日、世界経済フォーラム(WEF)は「栄養のニューフロンティア」を発表した。アクセンチュアとの共同作成による本レポートは、世界的な食料システムの変革に向けた戦略の大幅な転換を提唱するもので、人間と地球の健康の両方に焦点を当てている。
本イニシアティブは、公共、民間、地域社会の各セクターを統合し、世界的なサステナビリティ目標に沿った栄養価の高い食品の選択肢の利用可能性、入手可能性、導入可能性を高めることに重点を置いている。コロナウイルスの大流行以降、慢性疾患と闘い、個人と社会の回復力を強化するための食生活改善の緊急の必要性は重要な焦点となっている。同イニシアティブは、栄養豊富で加工度の低い植物性食品を中心とした、より健康的な食生活のための戦略を提案し、2035年までに広く普及させることを目指す。
主要なアプローチには、健康的な食品の生産にインセンティブを与えること、それらを望ましいものとし、手頃な価格で入手できるようにすること、消費者の意識において食品と健康との結びつきを強化することなどが含まれる。本報告書は、惑星と人間の健康に焦点を合わせた取り組みの必要性を強調し、食品システムと政策を再構築するためのセクターを超えた協力的な取り組みを呼びかけている。
【参照ページ】
(原文)Transforming the Global Food System for Human Health and Resilience
(日本語参考訳)世界経済フォーラム、世界的な食料システムの変革を企業に要請