世界経済フォーラム、世界的な食料システムの変革を企業に要請

12月5日、世界経済フォーラム(WEF)は「栄養のニューフロンティア」を発表した。アクセンチュアとの共同作成による本レポートは、世界的な食料システムの変革に向けた戦略の大幅な転換を提唱するもので、人間と地球の健康の両方に焦点を当てている。

本イニシアティブは、公共、民間、地域社会の各セクターを統合し、世界的なサステナビリティ目標に沿った栄養価の高い食品の選択肢の利用可能性、入手可能性、導入可能性を高めることに重点を置いている。コロナウイルスの大流行以降、慢性疾患と闘い、個人と社会の回復力を強化するための食生活改善の緊急の必要性は重要な焦点となっている。同イニシアティブは、栄養豊富で加工度の低い植物性食品を中心とした、より健康的な食生活のための戦略を提案し、2035年までに広く普及させることを目指す。

主要なアプローチには、健康的な食品の生産にインセンティブを与えること、それらを望ましいものとし、手頃な価格で入手できるようにすること、消費者の意識において食品と健康との結びつきを強化することなどが含まれる。本報告書は、惑星と人間の健康に焦点を合わせた取り組みの必要性を強調し、食品システムと政策を再構築するためのセクターを超えた協力的な取り組みを呼びかけている。

【参照ページ】
(原文)Transforming the Global Food System for Human Health and Resilience
(日本語参考訳)世界経済フォーラム、世界的な食料システムの変革を企業に要請

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…
  2. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  3. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る