ペプシコ、リジェネラティブ農業を拡大するための「PAO Fund」による新規資金提供発表

11月21日、ペプシコがリジェネラティブ農業の推進を目的とするアクセラレーター基金「Positive Agriculture Outcomes(PAO)Fund」を通じて、新たに9カ国8プロジェクトに資金提供すると発表した。本プロジェクト展開は、PAO Fundの設立から3年目にあたり、2026年までに総額約39億円以上の資金拠出を見込んでいる。

PAO Fundは、2021年8月に発足し、旱魃対策の灌漑システム、農業廃棄物の有効活用など、さまざまなプロジェクトを支援してきた。今回の資金提供では、オーストラリア、コロンビア、エジプト、インド、イラク、パキスタン、ポーランド、ルーマニア、英国の農家を対象に、気候変動関連の分析、土壌の健全性の改善、農場の気候レジリエンスの向上が進められる。

具体的には、オーストラリアでは穀物栽培農家が参画し、土壌健全性管理手法により農場での二酸化炭素排出量を削減する実証実験が行われる。コロンビアでは、スプリンクラー灌漑システムの導入が水消費量を削減し、ジャガイモの品質と収穫量の向上を支援する。また、英国では3Keelと協力し、リジェネラティブ農業を支援するための資金が欧州組織と現地の農地管理者を結ぶプロジェクトに提供される。

ペプシコは、2030年までにサプライチェーン上の農場面積約2.8万km2でリジェネラティブ農業を展開し、主要原料の100%をサステナブルに調達し、25万人以上の生活を改善することを「pep+」サステナビリティ戦略の農業分野での目標として掲げており、今回のアクションもその一環である。

【参照ページ】
(原文)PepsiCo announces agriculture accelerator projects to support farmer livelihoods, scale sustainable innovation and accelerate regenerative agriculture across the globe
(日本語参考訳)ペプシコ、リジェネラティブ農業を拡大するための「PAO Fund」による新規資金提供発表

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